おすすめの歯科と歯医者の評判や口コミ

インビザラインの選び方

インビザラインで
後悔しないために

*このページは、非営利団体が監修したインビザライン矯正のページです。
患者さまが本当に信頼できるインビザラインの名医を選ぶ際に参考となる、客観的な情報提供を目的としておりますので、是非ひと通りお読みいただくことをお勧めします。

インビザライン(マウスピース矯正)とは?

マウスピース矯正とは?

マウスピース型の矯正装置(アライナー)を歯に装着することで、歯並びをキレイに整える矯正方法です。従来のワイヤー矯正と比べると、マウスピース型の装置は歯に着けていても目立ちにくく、取り外しも患者さん自身で簡単にすることができるといった手軽さから、近年では特に人気が高まっています。

中でも、国内外において多数の患者さんに利用されているのが「インビザライン」と呼ばれるマウスピース矯正です。

インビザラインとは?

インビザラインは、歯科先進国と言われるアメリカのアライン・テクノロジー社(Align Technology, Inc.) が開発したマウスピース型の矯正装置であり、2021年5月時点では世界100ヶ国以上で1000万人以上の治療に使用されています。日本でも、ここ数年で取り扱う歯科医院が増加し、子どもから大人まで幅広く歯列の矯正治療に利用されています。

インビザライン矯正のメリット

  1. 装置が透明で目立ちにくい
  2. 痛みや違和感が少ない
  3. 自分で取り外しできて、食事ができる
  4. 治療中に虫歯や歯周病になりにくい
  5. 対応できる症例の幅が広い
  6. 通院する回数が少ない

インビザライン矯正のデメリット

  1. 正しく使用する自己管理が重要
  2. 歯磨きなど小まめなケアが必要
  3. 対応できない症例もある

    ※ワイヤー矯正と併用することで対応できる場合もあります

インビザライン矯正の治療方法

形の異なる複数のマウスピースを用いて矯正を行います。歯の移動に合わせて段階的にマウスピースを交換しながら装着してくことで、少しずつ歯並びを整えていきます。

マウスピースを就寝時も含めて1日20時間以上装着し、7日~10日毎に新しいマウスピースに交換します。また、約4〜6週間ごとに通院して担当医の診察を受け、治療の経過を確認・調整しながら矯正治療を進めていきます。

インビザライン矯正の流れ

  1. カウンセリング

    マウスピース矯正の治療内容やメリット・デメリット、費用や治療期間などの説明を歯科医師から受けます。このとき大切なのは、気になることがあれば遠慮なく医師に伝え、不安や疑問を解消すること。「自分はこうなりたい」という気持ちをしっかり伝えると、希望に合わせた方法を提案してもらえるでしょう。無料カウンセリングに対応している医院もあるので、積極的に利用してみることをおすすめします。

  2. 検査・歯の型どり

    カウンセリングに納得できたら、各種検査に進みます。口腔内検査やレントゲン撮影、顔や口腔内の写真撮影などを行い、マウスピースを作るための歯の型どりをします。歯の型どりには、iTero(アイテロ)と呼ばれる口腔内カメラでデジタルスキャンをして3Dモデルを作成する方法を採用している医院もあります。

  3. 治療プランの説明

    検査結果をもとに歯科医師が患者さんに合わせた治療計画を立て、その内容について患者さんは説明を受けます。この時も、少しでも気になることは質問・相談し、納得いくまでしっかりと説明を受けることが大切です。治療プランについて納得できたら矯正治療の開始となります。

  4. 矯正の治療期間

    患者さん専用に作製されたマウスピースを装着します。事前に説明を受けた装着時間や使用方法をしっかりと守り、治療の段階に合わせて新しいものにつけ替えて歯並びを整えていきます。

  5. 保定期間

    歯並びを整える治療期間が終了したら保定期間に入ります。矯正装置を取り外した直後の歯は安定していないため動きやすく、元の位置に戻ろうとします。これを「後戻り」と呼び、矯正治療後は後戻りを防ぐために、一定期間リテーナーと呼ばれる保定装置を歯に着けることで安定を図ります。保定期間を終えたら、矯正完了となります。

※治療の流れはお口の状態や医院によって異なる場合があります

インビザラインの種類

インビザラインの装置にもいくつかの種類があります。それぞれ対応可能な症例などに違いがあり、歯科医院によっては一部のシステムのみを使用している場合もあります。

主に全体の矯正に用いる:インビザライン

インビザラインは症例によってさらに分類されており、幅広い症例に対応できる「インビザライン・コンプリヘンシブ(インビザライン・フル)」、比較的簡単な症例に用いられる「インビザライン・ライト」、矯正後の後戻りの治療や部分矯正に用いられる「インビザライン・エクスプレス」などのパッケージがあります。

前歯部の矯正に用いる:インビザラインGo

iGo(インビザライン ゴー)システムとは、前歯の歯と歯の間の隙間や少し歪んでいるといった歯並びの乱れが軽度の方に対して、1本〜数本の歯を整えることに特化した矯正治療です。

子どもの矯正に用いる:インビザライン・ファースト

インビザライン・ファーストは、混合歯列期(乳歯と永久歯の交換期)にある子どものためのマウスピース型矯正装置です。これまでのインビザラインは、主に永久歯が生え揃う時期の矯正治療(第2期治療)で使用されていましたが、インビザライン・ファーストは乳歯と永久歯が混在する時期の矯正治療(第1期治療)からの使用が可能です。

インビザライン矯正の治療期間

平均的な治療期間は1年~2年

治療に必要な期間は、動かしたい歯の本数・距離・幅などによって異なり、歯を移動させる量が少ないケースであれば数ヶ月で終わる場合もありますが、複雑なケースでは2年以上かかることもあります。

インビザラインのマウスピース一回ごとの歯の移動距離は最大0.25mmとされ、事前のシミュレーションをもとに最短距離で歯の移動ができるよう計算されて治療が進められます。ただし、マウスピースの装着時間などの使用方法を患者さんが守らなかった場合、治療期間が余計にかかってしまうことが多いため注意が必要です。

種類
治療期間の目安
インビザライン
1年~2年
インビザラインGo
3ヶ月~半年
インビザラインファースト
6ヶ月~1年半

※個人差があります

インビザライン矯正の痛み

インビザライン矯正で痛みを感じやすいケース

  1. マウスピースを初めて装着した時
  2. 新しいマウスピースに交換した時
  3. マウスピースを長期間つけなかった時
  4. アタッチメント*や顎間ゴム*、IPR*などによる痛み

    ※アタッチメント … 小さな突起になる装置。歯の移動のために歯の表面に付けることがあります

    ※顎間ゴム … 輪ゴムのような装置。歯の動きを調整するために使用する場合があります

    ※IPR … 歯と歯の間をすこし削る処置。歯を動かすスペースを作るために行う場合があります

インビザライン矯正は、従来のワイヤー矯正に比べて痛みが少ない矯正と言われています。理由としては、マウスピースを用いて段階的に短い距離で歯を動かしていく点が挙げられます。

歯を動かしていくために一定の力を歯にかけていく必要はあるため、個人差はありますが痛みを感じることもありますが、インビザライン矯正で我慢できないほどの痛みを伴うケースはほとんどありません。

もし何日も激しい痛みが続く場合には、インビザライン以外の原因も考えられますので、矯正治療の痛みが心配な方は事前に担当医に相談し、また治療中に強い痛みが続く際は早めに受診することをお勧めします。

抜歯ありのインビザライン

抜歯が必要なケース

  • 歯の生える向きに問題がある場合
  • 歯の位置に問題がある場合
  • 前歯の突出具合が強い場合
  • 親知らずが生えている場合

インビザライン矯正に限らず矯正治療における抜歯の有無の判断基準は、主に「歯がキレイに歯列におさまるスペースを確保できるかどうか」です。事前の検査で『スペースを確保することができない』と判断される場合、抜歯が必要となるケースがあります。また、奥歯の後ろに親知らずのある方は、親知らずのみ抜歯が必要となることが多くあります。

抜歯が必要な場合には事前に医師から説明を受け、治療を開始する前か治療が少し進んだくらいのタイミングで抜歯を行うことがほとんどです。

抜歯しないインビザライン

インビザライン矯正では「歯がキレイに歯列におさまるスペースを確保できる」と判断される場合には、抜歯をせずに治療を受けることができます。また、そのままではスペースを確保できない場合でも、歯列の状態によっては『抜歯以外の方法』でスペースを作り出す方法がいくつかあります。

  1. 歯列の幅を拡張する

    インビザラインは歯に力を加えることで、ある程度の側方拡大が可能です。歯列を全体的に外側へと広げることで一定のスペースを確保することができます。

  2. 奥歯を後方に動かす

    インビザラインは歯列を奥に動かすこともできるため、奥歯を後ろに動かすことで抜歯をしないで矯正に必要なスペースを作り出せる場合があります。

  3. 歯を軽く削る(IPR)

    歯と歯の間をヤスリで軽く削り、スペースを作るIPRという処置を行います。IPRは、ストリッピングやディスキングとも呼ばれます。削るのは歯の表面のエナメル質(1.5〜2mm程度)のため、痛みを感じることはまずありません。

インビザラインができない場合

インビザラインができないケース

  • 重度の叢生(そうせい)
  • 重度の出っ歯や受け口
  • 重度の歯周病
  • インプラントを使用している
  • 抜歯の数が多い
  • 重度の顎関節症
  • 骨格に問題がある

重度の叢生(そうせい

叢生とは、歯がデコボコに生えている歯並びのことを指します。乱杭歯(らんぐいば)とも呼ばれます。叢生が重度の状態の場合、歯を動かす距離が大きくなるためインビザライン矯正が適応できない場合があります。重度の叢生の場合には、ワイヤー矯正で治療が可能なケースもあります。

重度の出っ歯や受け口

大きく上の歯が前に出ている出っ歯(上顎前突)や、下の歯が前に出ている受け口(下顎前突)の場合、骨格的な問題となるため、インビザラインによる歯を動かす治療では対応できません。軽度から中等度の出っ歯や受け口であればインビザライン矯正が可能です。

重度の歯周病

重症化した歯周病では、歯を支える骨が溶けて歯がグラグラと動く状態になります。矯正治療を行うことによって歯が抜けてしまう恐れがあるため、インビザライン矯正に限らず矯正治療そのものを受けることができません。軽度の歯周病であれば、適切なケアを行うことでインビザライン矯正を受けることができます。

インプラントを使用している

インプラントは通常の歯とは異なり、力を加えることで徐々に動かすことができないため、インプラントが多数入っている場合はインビザライン矯正が適応できません。インプラントが入っている部位によっては、ワイヤー矯正で治療が可能な場合があります。

抜歯の数が多い

歯を並べるスペースの確保のための処置として抜歯が必要となるケースがありますが、抜歯の数が多いと歯を大きく動かす必要があるため、インビザラインが適応できない場合があります。インビザライン矯正とワイヤー矯正を併用するか、ワイヤー矯正単独での治療となります。

重度の顎関節症や、骨格に問題がある

重度の顎関節症の場合や、また骨格に問題のある場合でもインビザライン矯正が適応できないケースがあります。ただし、症状の程度によっては適応可能なケースもありますので、自分で判断せずにまずは歯科医師に診てもらいましょう。

インビザラインで治せる歯並びと治せない歯並び

インビザラインで治せる歯並び

八重歯・叢生(そうせい)

歯がおさまらずに重なり合ってデコボコになっている歯並びです。「八重歯」も叢生の一種となります。

出っ歯(上顎前突)

上の歯が前方に出ている状態です。比較的軽度の場合にはインビザライン矯正で治すことができます。

受け口(下顎前突・反対咬合・しゃくれ)

下の顎が前方に出ており、下の前歯は上の前歯よりも前にある歯並びです。いわゆる“顎がしゃくれている”と表現される状態です。こちらも軽度な場合にはインビザライン矯正が適用できます。

開咬(かいこう)

前歯が噛み合わずに隙間ができている状態の噛み合わせです。奥歯で噛んでも上下の歯に隙間ができ、隙間から舌が見える状態にあります。

過蓋咬合(かがいこうごう)

噛んだ時に下の歯が上の歯に覆われる度合いが大きく、噛み合わせが深い状態です。

すきっ歯(空隙歯列)

歯と歯の間に隙間が生じている状態です。

交叉咬合(こうさこうごう)

上下の歯を噛み合わせた時に、歯並びの途中で交叉して上の歯列よりも下の歯列が外側に出ている状態の噛み合わせです。

インビザラインで治せない歯並び

重度の叢生(そうせい)

叢生とは、歯がおさまらずに重なり合ってデコボコになっている歯並びです。重度の叢生の場合、歯をキレイに並べる為のスペースの確保が深刻になるため、歯並びを細かく動かして調整するインビザライン矯正では治療できないケースがあります。ワイヤー矯正であれば重度の叢生でも治療できる場合があります。

重度の出っ歯(上顎前突)

出っ歯とは、上の歯が前方に出ている状態です。軽度から中等度の出っ歯であれば、インビザライン矯正で治療できる場合が多いですが、重度の出っ歯では抜歯または外科矯正が必要となるケースがあります。

重度の受け口(反対咬合)

受け口とは、下の顎が前方に出ており、下の前歯は上の前歯よりも前にある状態の歯並びです。重度の受け口は顎の上下のバランスが崩れている状態のため、歯並びを細かく動かして調整するインビザライン矯正では治療できず、抜歯や外科矯正が必要となります。

出っ歯のインビザライン矯正

以前は、インビザラインは出っ歯を治すことができないと言われていましたが、技術の進歩により、現在は軽度から中等度の出っ歯であればインビザライン矯正で治療することができるようになっています。

比較的軽度な出っ歯の場合には、抜歯をしない一般的なインビザライン矯正を行います。歯並びによっては「アタッチメント」という突起を作る装置を用いて歯を動かしたり、また出っ歯の程度によっては抜歯を行うケースや、ワイヤー矯正と併用して治療を進めていく方法があります。

八重歯のインビザライン矯正

「八重歯(やえば)」とは、前歯から3番目の歯(犬歯)が前方に出ていたり、他の歯と重なってデコボコとした状態の歯並びです。こちらも軽度から中等度の八重歯であれば、インビザライン矯正で治療することができます。

八重歯の程度によっては、歯を並べるスペースの確保のために 歯と歯の隙間を少し削って隙間をつくる処置や、抜歯が必要となるケースがあります。また抜歯の本数が多ければワイヤー矯正で治療を進めていく場合があります。

受け口のインビザライン矯正

受け口(しゃくれ)の状態は、“顎の骨の位置”に問題があることが多いため、歯並びの矯正では治療が難しいとされています。ただし、シンプルに下の歯が前に倒れている状態の軽度の受け口であれば、インビザライン矯正のみで治療できる場合があります。

下の顎に十分なスペースがある場合には、インビザライン矯正で前方に出ている歯を無理なく後方へと動かすことで受け口を改善することができます。また歯を並べるスペースが不足している場合には、抜歯やワイヤー矯正と併用になる場合があります。

インビザラインとキレイラインの違い

キレイライン矯正とは?

インビザラインと同じく、キレイラインはマウスピース矯正方法の一つです。分類としては同じ「マウスピース矯正」になりますが、それぞれ対応できる歯並びや治療内容などに違いがあります。

対応できる歯並び・適用範囲の違い

インビザライン
  • 出っ歯、すきっ歯、受け口、八重歯やガタガタの歯並び等
  • 奥歯を含む全体を動かす必要があるケースにも対応可能
  • 奥歯も含めた噛み合わせの改善も図れる
  • 抜歯を伴う症例にも対応可能
キレイライン
  • 出っ歯、すきっ歯、受け口、八重歯やガタガタの歯並び等
  • 適用範囲は前歯の12本に限る
  • 主に軽度のケースを対象とし、奥歯も含めた移動には非対応

治療内容の違い

インビザライン
  • 7日~10日毎に段階的に新しいマウスピースに交換して装着
キレイライン
  • ハードとソフトの2種類のマウスピースを作製して交互に装着

通院の回数・歯型採取

インビザライン
  • 歯型採取は最初の1度で完了
  • 通院回数は4〜6週間に1回程度
キレイライン
  • 動いた歯に合わせてその都度、歯型の採取を行う
  • 通院回数は都度払いで1ヶ月半に2回、コース払いで3ヶ月に2回程度

    ※歯の動き具合や治療計画などによって異なります

治療期間の目安

インビザライン
  • 1~2年程度
  • 軽度の症例向けのライトパッケージ:数ヶ月~1年未満
キレイライン
  • 5ヶ月~1年3ヶ月程度

    ※歯並びの状態や希望とする目標によって治療期間には個人差があります

費用の目安

インビザライン
  • 部分矯正で30万円〜50万円、全体矯正で70万円~100万円
キレイライン
  • 軽度で10万円~15万円、軽度~中度で15万円~20万円、中度以上は20万円~30万円

    ※トータルの費用は治療の程度や回数、医院によって異なります

インビザラインの値段・費用の相場

全体矯正:70万円~100万円、部分矯正:30万円〜50万円

下記3つの費用の合計になります。

  • マウスピースの作成
  • 矯正処置料(調整料)
  • その他、付随的な処置や検査

ここ数年の間でインビザライン矯正を行う歯科医院が増加しており、医院が設定するインビザライン矯正の費用にはかなり大きな幅があります。

安いインビザラインの不安

  • 費用や値段は安いほどいい
  • インビザライン矯正はどこで受けても同じ

そうした考えのもと、インビザライン矯正を受ける医院を選択される方も多くいらっしゃいます。しかし、インターネットで「インビザライン」に関連した検索をすると、『失敗』や『後悔』といったキーワードや記事が多々見受けられるように、格安だからという理由のみで医院を選択したことにより、以下のようなトラブルに繋がってしまうケースがあるため注意が必要です。

  1. 限られた治療法しか選べない

    医師の実績やクチコミを補う手法として、値段を格安にしているケースがあります。歯並びの状態や目標とする矯正のゴールに応じて、矯正の治療方法は患者さんによって様々ですが、臨床経験の不足している医師は治療の引き出しが少ないため、限られた治療法のみしか提案することができません。

    難症例の場合には、決まった治療法しかない場合もありますが、経験と技術のある医師であれば、通常は抜歯が必要なケースでも非抜歯でできる治療計画を立ててくれる場合もあるなど、幅広い選択肢の中から患者さんが望む治療法を選択することができます。

  2. 思うような成果が出ない

    インビザラインは、先進の3Dテクノロジーを用いたシミュレーションに基づいて、緻密に治療計画を立てていきます。しかし、矯正治療は人間の体に関わることですので、治療が進んでいくうちにどうしても治療計画から誤差が生じてくるケースがほとんどです。

    そしてその都度、担当の矯正医が調整を行うわけですが、このとき医師の技術や知識が不足していると調整が適切に行われないまま治療が進む場合があります。その結果、歯がキレイに並ばない、上下の噛み合わせが合わないなどのトラブルに繋がこともあるため注意が必要です。

  3. 治療が長引く(費用がかさむ)

    上記のように思うように成果が出ない場合、治療がなかなか終わらず、その分矯正処置料などの費用がかさみます。当初は相場より格安だからという理由で医院を選んだにも関わらず、結果としてトータルの費用負担は大きくなってしまいます。

    インビザライン矯正は、歯科医師の高度な技術と診断力、臨床経験が治療結果に大きな影響を与える治療法です。信頼できる歯科医師のもとで治療を進めていくことこそが、インビザライン矯正の成功の鍵となります。

インビザラインの真実

インビザライン矯正は、「どこで受けても同じだから、安ければ安いほうが良い」という前提で、歯科医院選びをしている方が多いようですが、これは誤った考えです。
では、どうして「どこで受けても同じ」ではないのでしょうか?

それは、「クリンチェック」という治療計画に答えがあります。

これまでの矯正の治療計画は、矯正専門医が長年の経験に基づいて「アナログ」に行っていたため、一般歯科医が代わりに行うのは極めて困難でした。一方、インビザライン矯正では、アラインテクノロジー社が提供するクリンチェックというシミュレーションソフトが簡単に治療計画を立ててくれます。これによって、一般歯科医は、矯正の専門知識がなくても「お手軽に」矯正治療を行うことができるようになり、一気にインビザライン矯正が普及することになりました。

一般歯科医は、口腔内スキャナで3Dモデルを作成し、そのデータを送信するだけで治療計画を作ってもらえる。あとは、アメリカ本国から送られてくるマウスピースを患者さんに渡すだけ。一見、とても素晴らしい仕組みに見えますが、この裏には大きな落とし穴があります。

落とし穴とは、クリンチェックによってお手軽に立てられた治療計画が、実際のところ100点満点ではない、という点です。このクリンチェックは、過去のデータから算出されたものであり、「これまでのデータからすると、恐らくこのように歯が動くであろう」という推測に基づいたものです。あなた向けにカスタマイズされたものではないため、一定割合の方は、想定と違った歯並びへと矯正されていき、「やり直し」が必要になってきます。せっかくお金をかけて開始したのに、やり直しが必要になってしまう方が続出し、インビザライン矯正そのものの評価が下がってしまっている状況なのです。

インビザライン矯正そのものは素晴らしい治療法ですし、今後インビザラインが世の中のスタンダードになっていくと予測されます。

しかし、今後「見た目は並んだけど噛めない」「やり直し」トラブルを回避していかなければならず、そのために必要なのが、やはり、過去のデータに基づいた通りいっぺんの治療計画ではなく、一人一人にカスタマイズされた治療計画です。

この治療計画は、基本的には一般歯科医には難しく、また、矯正専門医にとってもインビザラインについての相当な熟練が必要になってきます。

価格で選ぶのは避けて、実績や実際の症例などを参考に慎重に選んでいただきたいと思います。

信頼できるインビザライン矯正医の条件

先述の通り、「インビザライン」などのキーワードでインターネット検索をすると、あたかも実績が豊富で格安で、魅力的なように見える歯科医院が続々と表示されます。しかし、そこに落とし穴があることは前述しました。

そこで、当機構では、本当に信頼できるインビザライン矯正医が見つかりづらい現状を改善するために、当機構で「インビザライン認定医院制度」を創設いたしました。